手作業の粉骨

散骨するためには遺骨を粉状にする粉骨が必要になってきますが、この粉骨の作業は一般的な業者ですと電動ミルという機械を使って一瞬の内に粉砕してしまいます。

遺骨を電動ミルのカップに入れて蓋をしてスイッチを入れれば、高速で刃が回転して一瞬の内に粉になるという仕組みですが、この方法ですとだれがやっても同じことであり、また亡き人をお送りするという意味に於いては、高速回転で骨をバラバラにすることは、もはや葬送とはかけ離れたものになってしまいます。

亡き人の尊厳を思うのであれば、手作業の粉骨に限ります、亡き人に対して儀式を行い、語り掛けながら少しずつ手作業で粉骨することで葬送の儀に成り得るのです。